イケメンな上に料理が上手だという男性を快く思っていないお笑い芸人らが、“ぶさいく軍団”を結成。せめて料理対決で勝利したいと料理のプロの手ほどきを受け、あるテレビ番組のスタジオで実際に調理を行い、どちらの料理が美味しいかを競うこととなった。コーナー最後の対決に挑んだ“ぶさいく軍団”の大将は塚地武雅(ドランクドラゴン)、相手はなんと素人ではないプロの料理人である。
4月4日、18日で放送された『はねるのトびら』(フジテレビ系)内で開催された、“ぶさいくキッチン!”のコーナー。“ぶさいく軍団”の大将・塚地が対決する相手は、他のメンバーらが戦った“料理上手なイケメン芸能人”ではなかった。オーナーシェフとしてイタリアンレストランを構える桝谷周一郎氏、『はねるのトびら』レギュラー、虻川美穂子(北陽)の夫なのである。
プロのシェフが相手でさらに専門のイタリアンでは、塚地の勝ち目は全く無いだろう。そこで中華料理の定番・炒飯をメニューに選び、塚地は中華世界一の称号を持つ菰田欣也氏の下、血の滲むような練習を積んできた。ご存知の方も多いだろうが、炒飯をパラッと仕上げるのは決して易しい作業ではない。重い中華鍋に触ったことも無かった塚地が、1週間弱で人前で調理できるようになるには相当努力したはずである。
桝谷氏が卵と長ネギだけのシンプルな炒飯を選んだのに対し、塚地は蟹のあんかけ炒飯をメニューに選んだ。中華という畑違いであっても桝谷氏の調理過程はそつが無く、スムーズで中華鍋の扱いも上手かった。だがスタジオが驚いたのが、中華包丁や中華鍋を見事に扱っている塚地の姿である。時折ギャグを入れながらも一生懸命に調理している様子は、バラエティ番組であるが感動すら覚えてしまうほどであった。
そして最後に料理本を出版している女性芸能人らが審査員として、2人の作った炒飯を食べて判定を行った。すると大方の予想を覆し、塚地の炒飯が勝利したのである。この瞬間、彼の目から涙が零れ落ちた。「お笑いで泣くのは…」と言いながら涙を拭う塚地を、周りの芸人仲間は驚いて見つめていた。
だがこの騒ぎの中「私と結婚したばっかりに、こんなクダらない企画に巻き込んで」と、半泣きだったのが桝谷氏の妻、虻川である。これは本心だったようで18日の彼女のブログ『はれ時々あぶ』でも、「本業のイタリアンは美味しいんですよ」と夫を庇い、“妻として、なんとも言えない気持ち”と落ち込んだ様子を見せている。この企画はこの夫婦にとって少しでもプラスになったのだろうか。せめて夫婦仲に亀裂が入らなければ良いのだが。
(TechinsightJapan編集部 みやび)