アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】ドルチェ&ガッバーナ(D&G)、南アの小さな港町の小さなお店「ドルチェ&バナナ」を訴える。

南アフリカのホウトベイという小さな港町でジュエリーなどを扱う小さな雑貨店が、イタリアのあの超有名ブランドから訴えを起こされていることが明らかになった。

訴えを起こしたのはイタリアの「ドルチェ&ガッバーナ(以下・D&G)」。この世界に名だたるスーパーブランドが訴えを起こした相手は南アフリカのホウトベイにある小さなお店「ドルチェ&バナナ」だ。「ドルチェ&バナナ」は、主にビーズや天然石、皮などで作ったジュエリーと財布を製作している小さなお店で、オーナーは南アフリカに数年住んでいるフランス人女性(60)である。D&Gは、ブランド名とこの小さな店舗の名称が酷似しているとして訴訟を起こしている。

最初にD&Gから店舗の名称について「ドルチェ&バナナ」に申し出があったのは6年前。その際、「ドルチェ&バナナ」のオーナーは弁護士を通して、ジュエリーに関してD&Gの商標登録がないこと、南アフリカにD&Gの店舗がないことを理由に、名称の変更はしない趣旨を伝えた。その後、D&G側からの音沙汰はなかったが、昨年11月末に再度名前を変更するようD&Gから要求が来た。どうやらD&Gが法的措置を取る前に「ドルチェ&バナナ」に警告レターを2回出していたにもかかわらず、このフランス人オーナーが無視していたため今回の裁判沙汰に発展したもようだ。

D&Gはケープタウン最高裁に300ページに及ぶ書類を提出して「ドルチェ&バナナ」の名前を変えるよう要求。さらに訴訟費用22万ランド(約240万円)のうちの10万ランド(約110万円)を払うよう「ドルチェ&バナナ」のオーナーに要求した。これらを受け、現在店名を「&バナナ」と変更したオーナーは「名前を変えるだけで1万ランド(約11万円)以上かかった。さらに10万ランドなどという大金は払うことができない」と困惑しているという。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)