南アフリカのサッカーチームが歴史を塗りかえた。なんと24対0というスコアを出したのだ。新聞では「ラグビーの試合結果か？」と揶揄されたほどだった。

試合は3月4日に南アフリカのキンバリーで行われた。プレミアシップと呼ばれる南アフリカ国内のサッカートーナメントで、「マメロディ・サンダウンズ」チームが相手チーム「パワーラインズ」に24ゴールを決めて大勝した。

前半戦で10対0と大きく差をつけたサンダウンズだったが、後半戦も戦力が衰えることなく計24点を決め、全16チームのトップに躍り出た。

ちなみにこの24対0という得点差は、南アフリカの国内試合の記録を更新した。これまでの最大得点差は、1986年にメインステイカップと呼ばれる公式試合で16対0という16点差だったが、今回の得点差は実に26年ぶりの更新だという。

サンダウンズの選手は一人が7得点を決め、もう一人が6得点、さらにもう一人が5得点を決めた。チームのコーチは、サポーターらは楽観視していたわけではなく、対戦相手や試合をきちんと敬っていたのは素晴らしかったと勝利チームならではの配慮を見せた。「我々はこの国内試合のチームすべてを尊重すべきであり、常に全力で戦うこと、できる限りのゴールを決めることを目的としている。もちろんサポーターを楽しませることも大事だ。」とも述べている。

一方、大敗したチームのコーチは、完敗にもかかわらずうなだれることなく「我々の心、魂は打ち砕けていない・・・この試合で得た経験は決して無駄ではない。」と前向きなコメントをした。この試合中もコーチは選手の戦意を喪失しないよう「落ち着いて、リラックスして」と言い続けていたようだが、「彼らにとっては舞台が大きすぎたのかもしれなかった」と漏らしている。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）