タレント、歌手のIMALUがテレビ番組で父・明石家さんまのトークについて「多くはウソだ」と語った。これまでにも元妻・大竹しのぶからも「さんまさんのいうことはウソばっかり」などと言われてきたが、ここに来て実の娘から具体例が挙がってしまった。これにはさんまの語ったエピソードを信じていた共演者達も唖然としたのだ。
明石家さんまは元妻・大竹しのぶと娘のIMALUにまつわるエピソードを話すことが多い。特に大竹しのぶをマネた口調が微妙に似ているのが面白い。
ところが3月4日に放送された『行列のできる法律相談所』に娘のIMALUが出演して、父親の語ってきたエピソードを「95%がウソ」とバッサリ斬ったのだ。
IMALUの「父の話は95%がウソですよ」という発言には、さんまを良く知る芸人達もさすがにざわついた。東野幸治が「IMALUちゃんの前で正座させられたという話は?」と確認すると、彼女が「あ、あれもウソです」とあっさり否定した。
このエピソードは、1月15日の同番組に明石家さんまが司会者として出演した時に話したものだ。以前、日本の男性に大金を貢がせたチリの女性“アニータ”が話題となったことがあるが、その頃の話である。さんまが当時のテレビ番組でウケを狙って大竹しのぶのことを「ここにもアニータがいる」と話したところ、激怒したIMALUから呼びつけられて「ちょっとひどすぎる」と正座させられたというエピソードだった。すっかり信じ込んでいたその話が、当のIMALUから“ウソ”だと明かされたのだから、共演者どころか視聴者もまんまとさんまにだまされたことになるのだ。
実は一方で、さんまもIMALUの語ったエピソードにケチをつけたことがある。この日もIMALUは「父が唯一涙を見せたのは映画『帰ってきたドラえもん』を観ていた映画館でのこと」だと語っていた。
IMALUはこのエピソードを2年ほど前に明かしたのだが、その約1年後にさんまがそれを訂正したのだ。「涙を見られたのは認めるが『ツヨシしっかりしなさい』の劇場版で泣いた」とさんまはIMALU説を一部否定したのである。
この件については2人ともが自信ありげに語っているが、どちらかの記憶間違いか、あるいは“ウソ”ということになる。そうなると、娘に「話の95%はウソ」と言わしめるさんまの方が疑わしいのは仕方ないだろう。それにしても、娘にも元妻にも「ウソばかり」と言われてしまったさんま。父親としての威厳が悩ましいところだが、それでもこの一家から悲壮感や崩壊感は感じられない。それぞれがテレビで発言しながらも、根底では繋がる何かがあるということか。なんとも不思議なファミリーである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)