18日にニュージャージー州で執り行われた故ホイットニー・ヒューストン(享年48)の葬儀に、前夜出演した自分のステージで足を痛めたから、という理由で欠席した“クイーン・オブ・ソウル”ことアレサ・フランクリン(69)。しかし、実はアレサの葬儀欠席は体調が理由ではなく、ホイットニーの母親のシシー・ヒューストンさんを怒らせて「葬儀に来るな」と言われたからではないか?という噂が飛び交っている。アレサ本人は、これを否定する声明文を出した。
ホイットニーの「ゴッドマザー」アレサは、葬儀で追悼の歌を披露することになっていたが、当日「ドタキャン」で欠席。彼女の代わりにアリシア・キーズ(31)が、自らのピアノ伴奏で『Send Me An Angel』を歌い上げた。欠席の理由は、ホイットニーの葬儀の前夜17日夜にNY『Radio City Music Hall』で行われた自らのコンサートで痛めた足がけいれん発作を起こし、午前4時まで眠れなかったためだとされていた。
しかしホイットニーの葬儀当日の夜には、アレサは自分のNYコンサート二夜目に何事もなかったかのように登場。ソールドアウトの会場で、見事なパフォーマンスを見せた。コンサート中にホイットニーへの追悼の言葉を述べたことで、葬儀に出られなかったことの罪ほろぼしをした彼女。ところが『ニューヨーク・デイリーニューズ』紙によると、アレサはステージの後にリッツ・カールトンホテルで開かれたアフターパーティにも出席し、40人もの知人達を前に大変元気にふるまっていたそうだ。
それを見た人々の中には「そんなに元気なら、なぜ彼女はホイットニーの葬儀に出なかったのか?」と疑問に思う人が少なくなかった。そこで囁かれたのが、アレサがホイットニーの母シシーさんを怒らせて葬儀に「出入り禁止」をくらったのではないか、という噂である。シシーさんが怒ったのは、葬儀前日、17日にアレサが出演した米NBCのモーニングショー『Today』での、ある発言が原因だと言うのだ。
その問題発言とは、アレサがインタビューの中で、「両親は子供が家を出る前に、家の外で正しいことをするように確かめなければならない。」とコメントしたこと。つまりアレサは、ホイットニーのドラッグ問題がシシーさんによる子供時代のしつけの問題であるかのようにもとれる発言をしていた。さらにアレサは実のところ、ホイットニーの本当の「ゴッドマザー(親代わりの後見人)」ではないことも告白。ホイットニーが「アレサはゴッドマザーのようなもの」と語っていたのが、いつしか「のようなもの」が取れてしまっただけだというのだ。
本人のアレサは22日、このような声明文を出して噂を完全に否定した。「シシーが私を葬儀から出入り禁止にした、という噂を書き立てた複数のメディアは馬鹿げたことを言うのをやめるべきよ。シシーと私は50年近くもの友人。それに、私はきちんとホイットニーの葬儀に招待を受けていたんです。」
アレサはまた『Today』で述べたコメントについて、事前収録のインタビューであったため編集により肝心な部分がカットされ、言わんとしていたことが伝わらなかったと憤っている。「しつけについて、私は音楽業界に入る若い人々一般について語っていたのに、それがシシーを批判しているかのようにとらえられた。」とのことだ。また、足のけいれん発作についても、「過去数日苦しんでいた症状で、ホイットニーの葬儀当日はどうしても足を休めなければならなかった。」と重い症状に苦しんでいたことも明かした。
ホイットニーの葬儀はドタキャンしても、アレサがその夜の自らのステージは何事もなくこなしていたのは事実であるが、さて真相はいかに?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)