アルコールとコカインに依存する生活で、あの透明感あふれる美声をすっかり失ってしまった歌手のホイットニー・ヒューストン(48)。声ばかりか財産までも失っていたようだ。アルバム・セールスは1億4000万枚以上とも言われる歌姫が、いったいなぜ…!?
2001年、アリスタ・レーベルと1億ドル(現在の為替では約77億円という計算になるが、当時はとんでもない額であった)で破格の契約を果たしていたホイットニー。そのお金はどこへ消えてしまったのか。現在のホイットニーについて芸能情報サイト『Radar Online』は、10年以上の契約になる同レーベルと少しの関係者の支援にすがりながら生きている、という情報筋の話を伝えている。
その人物は、「彼女がホームレスにならずに済んでいるのは、そうした人々の慈悲のお陰。いつ発売かも分からない次のアルバムの“ギャラ”という名目で、アリスタも情けをかけてあげている」とし、ホイットニーは誰かに電話しては100ドルを無心する毎日を送っていると語った。ジュエリーやブランドバッグなど、売れるものは全て売り尽くしたという状況であろうか、これではまさに破産申請に直面である。
いったいなぜ。他のセレブにもまま見られる、サブプライムローン、リーマンショックなどに端を発したいわゆる「投資、財テクの失敗」というやつか。もちろんそれもあるだろうが、ドラッグと一人娘の問題行動の処理にあまりにもお金がかかり過ぎたということはないだろうか。
セレブのドラッグ購入は「マッシブなブツ」という高級品が提供される上、口止め料まで要求されるため、とんでもない額をふっかけられるのが常識である。そして溺愛している一人娘、ボビ・クリスティーナ(18)も散々この母に迷惑をかけてきた。この子の飲酒喫煙癖は早くから確認されていたが、昨年春には違法ライフル所持にコカイン吸引のニュースが報じられ、ホイットニーはその尻拭いに追われてしまった。それでも突き離せないのが母親の愛、彼女は“歌って踊れる歌手を目指したい”とするボビに絶大なる支援を続けた。
「この人はタップリと持っている」と相手に思われてしまう、それこそがセレブのセレブらしさでもある。だがすっかり低迷してしまった経済のあおりを受け、かつてもらった破格のギャラが順調に増えている、あるいはキープ出来ているセレブばかりではないのが現状。ホイットニーのような経済危機に苦しんでいるセレブは、意外にも多いように思われる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)