アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】与党結成100周年行事の裏話。大統領の話が終わる前に帰った人が1000人超。高給取りを狙った女性らも集結!(南ア)

南アフリカのブルームフォンテーンで1月7日、与党ANCの結成100周年記念行事が行われた。しかし、いくら100周年という大きな行事とはいえ、スピーチの長いのには南アフリカ人もうんざり・・・多くの人が帰ってしまった。一方、行事に参加した人を狙った売春婦も集結したという。

1月7日、晴天の中ブルームフォンテーンのフリーステイト・スタジアムで行われたANC結成100周年記念行事。何万人というANCメンバーが集まり、行事は盛り上がった。しかし、ジェイコブ・ズマ大統領がスピーチを始めると、なかなか終わらないスピーチに人々はスタジアムを出て行ってしまった。

大統領のスピーチ内容はおもにANCの歴史。そして「今後、我々ANCが国の構造改革を加速させる必要がある」と大統領は述べて党を盛り上げる。一方で、国民は「1994年に与党になってから、誓約をあまり守っていない」という不信の声もある。

そんなスピーチが90分続く中、帰った人が1000人超とも言われている。理由は炎天下の中に長時間いられなかったという人や、今日の宿泊場所が予約できなかったので早めに帰るという人、そしてはっきりと「つまらない」と言って帰った人もいた。

ANC副大統領がシャンパンで乾杯の音頭を取ったが、すでに半分ほどに減ったANCメンバーに「もしシャンパンを持っていなければ、シャンパンを飲んでいるANCリーダーらの写真を撮ってもよい。そして握りこぶしを上げて乾杯の代わりとして欲しい」というコメントをした。

一方、行事に参加した政治家やミュージシャンなどの金を狙った、『女性企業家』も集まってきた。南アフリカの様々な場所で仕事をしている売春婦らだ。2010年FIFAワールドカップで味を占めた彼女らは、今回も単価を上げて仕事をしていた。ある売春婦は「今回の記念行事がビジネスのチャンスだと思ったから(この会場付近まで)やってきた。通常自分たちのエリアで行動するときは1回70ランド(約700円)だけど、今は相手の懐具合によって値段を決めているの」と、企業家らしく計算高い。

東ケープ州から来た女性は、一晩で5人もの客を獲得。しかも、かなり名の通った人物たちだったようだ。国中から売春婦らが集まってきた一方で、地元売春婦らの稼ぎは少なかったようだ。地元売春婦らは1回50ランド(約500円)だが、いわゆる『スタンダードレベル』に合わせるために値段を吊り上げなければならず、客足が減ったという。また、地元だけに警察が目を光らせていたので稼ぎはあまりよくなかったと不満を述べている女性もいた。

ちなみに、ANCに多大な貢献をしたネルソン・マンデラ元大統領は、高齢のため欠席であった。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)