「今日この人、違う。」マツコ・デラックスは何かを探るように、有吉弘行の目を見つめる。確かに珍しく有吉は自分の弱い部分や真面目なところをさらけ出して、ある話題では目を潤ませて語る場面もあった。
1月18日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)では、「あの人は今」類のテレビ番組のレギュラーともいえる時代があった有吉が、その当時に思っていたことを赤裸々に語った。
どんなに持ち上げられようとも「あの人は今」のような番組には、“イラッ”としながらの出演で嬉しい気持ちなど全く無かったという。仕事が無かったので「ただ、金のため」だけに出ていたと、正直に話す有吉。そしてこの出演をきっかけに小さな仕事でも入ってくれば―という、淡い期待があったことを明かす。
今では有吉がゲストとして迎える立場で、そのような番組に出演する機会が多い。その時は「すごい複雑な思いで出演者を見ている。」と言い、“自分がされて嫌だったことは、せめてしないでおこう”と心に決めているそうだ。だが有吉のような思いやりを、迎える側の全員が持っているわけではない。「…」短い沈黙の後、「つらいねぇ。」と有吉は遠い目をした。怒りも悲しみも封じ込めて出演している一発屋といわれる芸人らが浴びせられる言葉に、心を痛める場面も多々あるのだろう。そして昔の自分を重ね合わせてしまうのだろうか。「でも、出るしかないんだよね。」と目を潤ませる有吉がいた。
また有吉は「今年は彼女が欲しい。」と今年の目標を口にした。どうやら彼は仕事や私生活での目標を、毎年決めているようなのだ。昨年仕事の選り好みをせずに何でも引き受けたのは、“色々な仕事をして自分のスキルを上げたい。”という目標があったからだそうだ。「中堅が勢いのある若手に対抗するには、経験を積んで実績で勝負しなければ。」との考えらしい。
今の彼は仕事は充実しているが、私生活ではどうしようもない孤独感に襲われて恐くなるほどだと語る。昨年あたりから「結婚したい、家庭を持ちたい。」と言うようになった有吉。周囲も有吉自身も結構女性からモテると認めているが、きっと結婚相手となると厳しい基準があるのだろう。今年は女性の噂ぐらい、聞けるだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)