イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】2011年に最もGoogleで「検索」されたのは、あの中学生美少女シンガーの名!

今年、Googleで最も検索されたキーワードとは。レディー・ガガ? ノー。スティーブ・ジョブズ? ノー。なんとまだ中学生の、あの美少女シンガーの名であったそうだ。

このほどGoogle社が、過去12か月の「検索」パターンを知らせる『Zeitgeist』を発表した。それによる今年の検索度ナンバー1は、軽快なポップス『Friday』でYouTubeセンセーションに躍り出たレベッカ・ブラック(Rebecca Black)の名であったという。

彼女の名が最も頻繁に検索されたのは、今年3月6日から20日とのこと。YouTubeに公開された『Friday』のビデオの再生回数は、当初1日あたり1000回前後であったが、徐々に口コミで広がり1か月後には1億回を突破し、大手メディアまでが彼女のことを大きく報じるようになっていた。

今の音楽業界では、売る側の一方的で誇大とも言える前宣伝だけではダメ。ケイティ・ペリーやジャスティン・ビーバーが超人気シンガーに育ったことでも分かる通り、今の若者たちはインターネットの口コミで人気を爆発させた、いわゆる「バイラル・スター」により高い関心を示してしまう傾向にある。

ところがこのレベッカ。人気を博したというよりアンチがやけに多い。その『Friday』、実は話題になったと同時に、“YouTubeの最も嫌いなビデオ” にも選ばれている。作詞作曲が本人ではないということも理由であるようだが、とにかく笑顔がキュートな彼女は、同世代の女の子たちを強く嫉妬させてしまっている。

そしてこの『Friday』により、レベッカを取り巻く世界は大きく変化した。マイリー・サイラスは「シロウトが突然デビューして成功するほどこの世界は甘くない」とバッサリ斬り、ひどいイジメを受けたとして学校も中退し、ホームスクールに切り換えた。「動画を削除しないと殺す」といった脅迫まで受け、当時13歳のレベッカは大いに困惑。ビデオは本人の要請により今年6月に削除されてしまったが、合計167,262,594回という驚異的な再生回数は、今後そう簡単に破られることはないであろう。

もっとも7月には元気を取り戻し、レベッカはYouTubeに新曲『My Moment』を発表。“私が間違っていなかったということを証明してみせる” と歌うその曲のオフィシャル・ビデオは、再生回数がすでに3000万回を超えているが、映像の最後の方は、真っ赤なドレスでリムジンでコンサート会場へ向かい、生き生きと瞳を輝かせるレベッカの笑顔に、無数のカメラマンがフラッシュを浴びせるというもので、アイドル志願だが泣かず飛ばずという若者や、アンチ・レベッカの女の子たちの気持ちを逆なですることは間違いない。注目すべきは、発表して2日間で400万回に至ったこと。やはりここに、人々のレベッカへの興味の高さが表れているのだ。

たった13歳にして、“このカワイコちゃんの曲なかなかイイよ” という口コミのお陰で、彗星のように有名になった美少女シンガー。しかしそれは本人の実力なのか、それとも単に作曲者の腕がよかったからか、その辺りはGoogle検索やビデオの再生回数だけでは測れない。いや、星の数ほどアイドル志願者はいるのだから、「出る杭は打たれる」くらいでなければなるまい。エンタメは目立つ数字を打ち立ててナンボという世界であり、アンチたちが「イヤな子だけれど妙に気になる」と言ってクリックしてくれることも人気のうち、そう言えそうである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)