以前テレビ番組で女装タレントのマツコ・デラックスは、「私たち(おかま、オネエタレントと呼ばれる人たち)は、お互いの活動や言動には意見しない取り決めなの。」と話していた。お互いに思うところはあっても、いつまで仕事がもらえるか分からない立場。相手の足は引っ張らないことにしようと、決めているという。
「聞いてる。南極大陸に(この番組が)迷惑かけてるって。」と始まりからキツイ発言が炸裂したのが、11月27日放送の『クイズ☆タレント名鑑』(TBS系)。後番組のためにも視聴率アップが狙いなのか、今回はマツコ・デラックスをゲストに投入、その横には有吉弘行が座るという他局の人気深夜番組のような光景である。
番組内のクイズで、“芸能人!検索ワード連想クイズ”というコーナーがある。インターネットで、ある人物を検索されるワードの中から5つの関連ワードを選び、その有名人を連想するというものだ。
“クズ”というワードのヒントから始まった問題があった。蛭子能収や三又又三の名が挙がり、スタジオ内が笑いの渦に包まれる。次にマツコが「はるな愛?」と、ぶっきらぼうに答えた。スタジオ内は蛭子や三又にはうなずいていたが、はるな愛とは意外だったようだ。視聴者も同じ意見だったのではないか。
「お仲間の中では、“はるな愛”はそんな存在なんですか?」と聞かれ、マツコと同チームのミッツ・マングローブが「クズって言ったら…。」と意味深な発言。「良い子だけど、タダの良い子じゃないの。う~ん、“クズ”で思いついちゃったの。」とマツコが説明する。何か微妙な空気が漂う。その後の問題でも第一ヒントのワードが“ジジィ”と出たとき、またマツコは「はるな愛?」と答えていた。散々な言いようだが芸能界の中で、はるな愛とは仲が良い方だと語るマツコ。ミッツも、違う番組ではるな愛が自宅に遊びに来たことを明かしている。
その場に不在のはるな愛のことを話題にするのは本当に仲が良いか、悪口を言うほど嫌いなのか、どちらかであろう。「同じ立場の人の、足を引っ張ることはしない。」というのが固い約束なら、マツコやミッツもはるな愛とは仲が悪くなさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)