アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】事故多発道路の惨事。トラックにミニバス2台が連続衝突。20名死亡、17名が負傷。(南ア)

南アフリカのケープタウンの国道1号線で11月15日深夜1時24分、バンタイプのミニバスタクシー2台が対向車線に停まっていた大型トラックに次々と激突、20名もの死者を出す大惨事となった。

2台のミニバスタクシーは乗客を乗せ、東ケープ州からケープタウンへ向かっていた。一方、カーゴを引っ張る大型トラックはケープタウンから東ケープ州へ向けて走っている途中、ガス欠でストップしてしまった。大型トラックの助手席に乗っていた男性は、近くのガソリンスタンドでガソリンをもらうという行為を2回行っている。その2回目の直後、何かの衝突音が2回続けて聞こえたそうだ。

国道1号線は日夜問わず車が走っている。時速80キロという速度制限はあるものの、直線で視界が良好なのと車線が多いことから、時速100キロ以上平気で出して走る車が多く、事故が絶えないことでも有名な道路である。大型トラックはハザードランプをつけていたのだが、ミニバスタクシーは気づかなかったのか速度を落とさずぶつかったようだ。最初に大型トラックに衝突したミニバスタクシーの運転手と、乗客1名を除く全員が死亡、さらにその数秒後、すぐ後ろを走っていたミニバスタクシーがまたしても大型トラックに衝突し数名が死亡、合計20名の死者と17名の負傷者を出した。

大破したミニバスタクシーは一台が助手席側の側面がむき出しになっており、座席はバラバラに飛び散り、靴や毛布、食料品なども道に散乱していた。もう一台も前部は大破。道には血痕が大量に残っている。

一台目のミニバスタクシーの唯一の生存者は2歳の男児であった。母親と共にミニバスタクシーに乗っていたが事故で飛ばされて母親は死亡、男児は車の下に挟まれていた。鼻からの出血はあるものの無事だったが、迎えに来た父親に「ママはどこ?」と聞いているそうだ。

自動車事故による死者があまりにも多いケープタウンでは、11月15日の午後、道路沿いに木製の十字架1000個を地面に突き刺し、死者への追悼と事故への喚起を行った。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)