アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】おばあちゃんに会いにバスに乗ってから行方不明だった2歳の娘、7年ぶりに再会!(南ア)

2004年にバスに乗ってケープタウンへ行った娘が行方不明になった。あきらめたくてもあきらめ切れなかった母親は、7年目にして夢が叶い、9歳に成長した娘と涙の再会となった。

アセマールちゃんは当時たったの2歳だった。2004年6月2日、おばあちゃんに会いにジョージという町からおよそ500キロ離れたケープタウンへ向かうため、長距離バスに乗った。もちろん1人で乗ったのではなく、「信頼できる友人」が付き添っていた。しかし、アセマールちゃんがケープタウンに着くことはなく、そのまま行方知れずとなってしまった。警察が捜査をしたものの、発見されず、誘拐犯と思われる人物も見当たらなかったことから、母親は「娘は死んでいる」とあきらめていた。

そして2011年の今から2ヶ月前、捜査が再開された。実は、警部補が代わったことで、未解決となっていた事件が見直されることとなったのだ。

慎重に行われた捜査によって、「信頼できる友人」であるモニカ・ボンゴがアセマールちゃんを新しい名前にして出生届を出していたことがわかった。場所はケープタウンから1000キロ以上離れた、ブルームフォンテーンという地区だった。さらに警察は、過去2年間にブルームフォンテーン近郊にある複数の警察署で、ボンゴが訴訟を起こしていたことも発見、それらの書類からボンゴを探し出すことは容易であった。

10月26日水曜日、警察はボンゴが3ヶ月前まで住んでいた家で9歳になったアセマールちゃんを発見、ボンゴは逮捕され、アセマールちゃんは母親と涙の再会となったのだった。

再会の喜びと同時に、家族ではひとつの問題が起こった。アセマールちゃんが一緒に暮らしていたボンゴはソト語を話していたのだが、本当の家族はコーザ語を話しているのだ。言語だけでなく、今まで別々に生きてきた分のギャップは大きいだろうが、アセマールちゃんの母親は「これからは夜ぐっすり眠れる」と安心している。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)