世界28か国を一人で渡り歩き、各地で音楽活動を行って来た異色の経歴を持つアーティスト、ナオト・インティライミ。そんなナオトが旅の途中に、パレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会議長であるアラファト議長の前で歌を披露することになった背景を語った。
11月1日の『笑っていいとも!』(フジテレビ)では、なでしこジャパンの澤穂希選手の紹介で、ナオト・インティライミがテレフォンショッキングのコーナーに出演した。タモリが、ナオトがアラファト議長の前で歌を披露したことを客席に紹介し、「何でセキュリティーが厳しい時に入られたの?」とナオトに質問すると、ナオトがその時の詳細を語った。
ナオトはジャーナリストだと言い張り、なりすまして入ったらしい。歌が歌いたくて、アラファト議長がいるPLO議長府まで行き、銃を持った3人の門番がいる中、最初の2人の門番までは「元気かい? 元気だよ!」のようなノリで入れたという。最後の3つ目は大きい関門だったので、さすが歌いに来たと言ったらつまみ出されると思い、ドヤ顔でフリーランスのジャーナリストだと言うと門が開いたそうだ。
そこで、アラファト議長の前で『上を向いて歩こう』をアカペラで披露した。その後は、アラファト議長に気に入られマンツーマンで平和について対談し、なんと議長府に2泊3日も居候したようだ。さらには銃を持った門番とも仲良くなり、一緒にサッカーまで楽しんだという。
ナオトは「奇跡的な経験でしたね、あれは」と振り返った。音楽には国境がないというが、まさかノリだけでここまで行けるとは、ナオト・インティライミのコミュニケーション能力の高さもうかがえるエピソードである。
(TechinsightJapan編集部 sehi)