エンタがビタミン

writer : testjournalist

【エンタがビタミン♪】「ダウンタウンには門番」。「さまぁ~ず、雨上がりには不要」。芸人たち“挨拶の掟”。

礼儀が厳しいことで知られる芸能界。特に芸人の間では上下関係が明確で、吉本芸人は1日でも先に所属した芸人が年齢関係なく先輩になるという。以前挨拶を巡って、芸人の東京03が島田紳助氏に生放送中に詰め寄られるというハプニングが起きたくらい挨拶に関しては厳しい芸能界だが、このルールを改めて考えようとする企画がテレビ番組で行われた。

11月10日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、有吉弘行が提案した「芸人の新ルールを考えよう」という企画によって、改めて芸能界の礼儀について考えさせられた。中でも話題になったのは挨拶。芸能界では、本番前に先輩の楽屋へ挨拶をして周ることが習慣化されている。しかしダウンタウンのような“大物芸能人”の楽屋では、ドアの前にマネージャーが門番のように立ち、挨拶をしようとしても間が悪いと「今ダメです」とその門番に止められるという。それでも吉本の芸人は何度もチャレンジし、挨拶の頃合いを計るのだ。

果たしてここまでして挨拶をする必要があるのか?というのが議題のテーマになった。この挨拶については、先輩の芸人も楽屋は自分の空間なので、用事がある人だけ来たら良いのではと思っている人もいるという。また、楽屋で挨拶をしても、スタジオの入口前の前室でまた挨拶をしなければいけないのだ。そのため、同番組のMCをしている雨上がり決死隊に対しては、楽屋への挨拶は不要で、また、実際にスタジオにはいなかったが雨上がり決死隊の1つ先輩に当たるさまぁ~ずに対しても、楽屋への挨拶は不要とされた。最終的に『さまぁ~ず以下の芸歴(24年目)の芸人に対しての本番前の楽屋への挨拶は不要』という新ルールが採用されたのである。

この新ルールは同番組内で行われるルールだが、毎回様々な芸人が出演し影響力のある番組なので、今後芸人を中心にこの新ルールをどれだけ広げることができるのかということに注目が集まる。確かに芸能界でなくても職場での挨拶は人間関係を良くするために非常に大切なことである。しかし過度な挨拶の強要はかえって逆効果にもなってしまう。先輩と後輩に完全に壁を作ることになってしまい、また、仕事に集中している時に挨拶に来られたりすることも集中力を欠く行為で、あまり相手のことを考えているとは言えない。そのため、我々も挨拶について改めて考える必要があるのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 sehi)