フジテレビで秋の新ドラマ紹介をかねたテレビ番組が10月10日(月)にタモリと中居正広の進行で放送された。ホームパーティー形式という設定で、人気グループAKB48のメンバーも参加しており、カラオケで歌を披露することになったのだ。
これまで新ドラマの紹介特番は出演者によるクイズ大会形式をとっていたが、この秋の番組「タモリ・中居の手ぶらでイイのに…!?~ドラマチック・リビングルーム~」は、タモリの自宅を模して作ったリビングルームに新ドラマの出演者らがそろい料理を楽しみながら進行するという試みだった。
豪華な顔ぶれの女優、男優陣。対して「笑っていいとも!」メンバーから出演したAKB48の秋元才加と指原莉乃、そしてお笑い芸人タカアンドトシと渡辺直美らがお手伝い役という設定だ。ところがAKBの2人にはほとんど出番がなく「秋元と指原は何してるの?」とネットでも声が出ていたほどである。
番組はガヤガヤと賑やかなホームパーティーという感じながらも、中居正広の進行で番組宣伝は順調に進んでいた。女優陣には月9ドラマ「私が恋愛できない理由」からAKBの大島優子も参加していたことから、中居が「AKBで何か歌ってよ」と提案。ここにきて秋元、指原にもようやく出番が回ってきたのである。
急きょカラオケで歌うことになったAKBの3人。「本当に大丈夫?」と確認する中居に対し、指原莉乃が「大丈夫ですよ! 歌担当ですから!」と自信満々に答えて他の2人を笑わせた。こうしたシチュエーションでAKBが歌うことは貴重であり全員が注目する中、大島優子がセンターとなって「ヘビーローテーション」を歌い始めたのである。
ところが、ここで“ハプニング”が起こる。最初のAメロ部分を歌い終えた頃に、横から渡辺直美が飛び入りして踊り出したためにAKBの歌が中断してしまったのだ。タモリからも渡辺に「ドリカムのネタをやって」とネタのリクエストが出されたことから、AKBの歌はそのまま終わってしまったのである。
この件に関してはネットでも話題となっており「AKBの生歌。貴重だ」という声から「AKBに生歌はまずいだろう」、「これは生歌じゃないのでは?」、「直美お手柄…」という声も出ていた。
一見すると渡辺直美がしゃしゃり出た感があったが、実はAKBが歌い出す前に渡辺直美がその後方を通り抜けて位置を移動しているのが見えたのだ。実は台本で彼女が歌の途中で踊り出すようになっていたとも思われる。
番組の終盤にはSMAPの中居正広と草なぎ剛が2人で「夜空ノムコウ」をカラオケで披露することになったが、これは全く音程がとれなかった為に、タモリが耐えかねて止めたのである。「SMAPの他の3人の方、いつもお世話になります」と中居正広がオチを用意。これも時間配分から見て歌うつもりはなかったようなのだ。
生歌を聞きたかったAKB48やSMAPファンにしてみれば残念な結果だったが、今回、歌わなかったのは台本どおりだったというのが実態ではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)