テレビ番組に出れば出るほど、政治家へ戻る確率が段々低くなるような気がする、前衆議院議員でタレントの杉村太蔵（32）。正直で憎めないところがある反面、政治家としては頼りにならないと感じさせる考え方の薄っぺらさが、またしてもテレビ画面を通して伝わってきてしまった。

9月19日放送の『ブラマヨの世紀の和解SHOW　旬な芸能人のいざこざを一気に解決！SP』（日本テレビ系）内で教育評論家の尾木直樹氏がある番組で、杉村太蔵の人生相談にのった際に「ふて腐れた後、無言状態」になってしまった一件について紹介された。

“人の顔と名前が覚えられない。”のが悩みだという、杉村。「票に結びつくから、名前を覚えられるようになりたい。」と選挙で当選する手段としての彼の相談に、尾木氏は「あなたは自分のことしか考えてないの？　名前を覚えることに執着せずに、相手を本気で愛する気持ちで接して。」と笑顔で答えた。すると杉村は「僕の人生相談なんだから、自分のことだけ考えて何が悪いんですか!?」と逆ギレしたのだ。その後もふたりのやり取りは噛み合わず、しまいには杉村は怒りが爆発寸前の表情でふて腐れ、何も喋らなくなってしまったという。番組の収録が終わったあともスタッフに、長々と文句を言っていたらしい。

別の話題になっても杉村は喋れば喋るほど、“中味が無い”、“薄っぺらい内容”とスタジオの出演者から評される。しまいには「“しっかりしろ！”ってどこ行っても言われるけど、“しっかり”の定義って何ですか？」と不満顔を見せた。毎年確定申告だって自分で書いているし、政治資金収支報告書も1円のミスもなくやっている。要は「自分は十分しっかりしている。」と杉村は自信を持っているのだ。

周りが杉村を気遣って手を差し伸べてくれたり、アドバイスをしてくれるのもあと1年くらいのことであろう。初当選時の青年っぽい若々しさも、もう感じられない。人の意見に素直に耳を傾け客観的に自分を見つめ直さなければ、政治家とタレント、どの道を選ぶにしても成功は難しいのではないか。それにしても未だに人前でふて腐れて黙り込むなんて、実生活で子どもがいる父親としても少し情けなさ過ぎである。
（TechinsightJapan編集部　みやび）