昨年ヨハネスブルグ近郊である男性が何者かによって殺害された。1年後、遺品を整理しようと男性の両親が亡き息子の家を訪れた。しかしそこで両親が見つけたのは、途方もない額の遺産と愛すべき息子の驚愕の”正体”だった。

昨年の10月、南アフリカのヨハネスブルグ近郊で行われた友人の結婚式に参列した男性（35）が、帰宅途中何者かに殺害されるという事件が起きた。両親は嘆き悲しんだ。そして悲劇から1年、両親は遺品を整理するために息子の家へ向かった。

9月26日付の現地の新聞によると、両親が息子の家で見つけたのは途方もない額の遺産だった。まずタイのリゾートホテル、ブラジルのナイトクラブ、南アフリカの土地が数件。高級スポーツカー数台、ロレックスの時計コレクション・・・などなど。まさに億万長者と言っても過言ではない莫大な財産を生前息子は所有していた。

さらに両親はある事実を知り驚愕する。なんと息子は、『Mr.Big』と呼ばれるブラジルの暗黒街では名の知れた”大物”だったというのだ。

なぜ彼がこれほどまでの富を手にしたのかはわかっていないが、男性は会社を6つ経営しており、そのうちのひとつは「輸送関係」だという。また、この会社が麻薬売買に関わっているという疑いがあるが、家族は否定、証拠もないということで退けられた。

次々と明るみに出る衝撃の事実から、亡くなった息子がドラッグディーラーであった可能性は否めない。そうなれば、財産も正当な手段で手に入れた可能性は極めて低く、息子が殺害された原因にも関わってくるであろう。莫大な遺産とともに多くの謎を遺してこの世を去った息子。残された両親はいまどのような気持ちでいるのであろうか。「証拠がない」という以上、真実は永遠に闇の中である。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）