アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】誰も責められない・・・衝突事故で車に閉じ込められた若者、焼け死ぬ。(南ア)

南アフリカのプレトリアで9月16日深夜、自動車3台がぶつかる事故が発生した。数名が大やけどを負った中、1人が車から出ることができず焼け死んでしまうという悲しい出来事が起こった。

9月16日夜、レン・ハーズブロークさん(20)とその友人ジョバートさん(23)は、女子高生2人(16と18)と共に、友人を車で家に送ってハーズブローク家へ向かう途中だった。同日夜11時30分、少女2人が通うガーズフォンテイン高校の前で事故が発生、現場はハーズブロークさんの家まであと約1キロという場所だった。

警察の調べによると、ハーズブロークさんの車をジョバートさんが運転していたが、前方を走る車を追い抜こうとして対向車線に出たときに、対向車がやってきてぶつかったというもの。車からは火災が発生、さらに衝突の衝撃で車の助手席のドアは開かなくなってしまった。その助手席に乗っていたのがハーズブロークさんだった。炎に包まれた車のドアを開けることは誰にもできず、逃げ遅れたハーズブロークさんは亡くなってしまった。

運転していたジョバートさんはプレトリア東病院で大やけどを負った両手を治療、少女の1人は顔と右腕に重症の大やけどを負いヨハネスブルグの病院へ搬送された。もう1人の少女は軽症だった。

唯一の子供を失ったハーズブロークさんの母親は「これは事故、誰もこの事故に対する責任はない。」と言いながらも、「実感がわかない。いまだに息子がドアを開けて家に入ってくるんじゃないかという気持ちが強い。」と、息子を失ったショックは大きい。亡くなったハーズブロークさんは、周りの人をいつも気にかけ、ジョークを言って笑っているような明るい子だったという。

日曜日の朝には事故を知った人々が現場に花束をささげていた。どんなに急いでいても、どんなに運転に自信があったとしても、安全運転は守ってもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)