アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】あっぱれ南アフリカ!犯罪減少で警察庁長官ご満悦。

南アフリカのプレトリアで9月8日に行われた警察庁の発表によると、2010年度、南アフリカの犯罪は減少傾向であったという統計が出た。観光に力を入れている南アフリカにとって、大きな功績ともいえるだろう。

統計は2010年4月から2011年3月末までのもの。特に顕著なのが殺人で、前年度より6.5%の減少で15,940件だった。これは1994年度の27,000件に比べても大きく減少し、警察の強化対策が実ったことをあらわしている。また殺人未遂も前年度より12.2%減少した。

重度の傷害事件は4.5%減少、強盗は12%も減少という国にとっては喜ばしい結果だ。2年前から急激に増加した家宅強盗も、2010年度に報告されたのが16,889件、前年度より10%減少した。

また車に乗っているときにナイフや銃などで脅される車上強盗は、2003年度以降増加傾向にあったが、なんと前年度より23.6%減少し10,700件という報告だった。警察官殺害は2010年度は94人、前年度の110人よりも減少した。

一方、増加した犯罪は薬物関係の犯罪で前年度より10.2%増加、過去9年でおよそ2倍に膨れ上がった。また飲酒運転および薬物使用での運転は4.5%、営利犯罪が2.8%前年度より増加した。

銀行強盗は58%も減少したが、一方でATM爆破は399件で61.5%増となった。ちなみにATM爆破が最も多く発生したのは、ヨハネスブルグなどがあるハウテン州で発生件数の57.1%を占めた。

全体的に犯罪が減少傾向で満足気な警察庁長官によると、今後最も力を入れるのは性犯罪だという。性犯罪は前年度より3%減少という報告があるものの、前年度はレイプ件数が55,097件だったのが56,272件に増加した。報告されないケースも当然多いわけで、更なる努力が必要と思われると警察は述べている。

とにかく襲うという犯罪よりも、やや知能的な犯罪が増加したように見える。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)