歌姫セリーヌ・ディオン（43）のカナダ、モントリオールの自宅に男が侵入し、冷蔵庫にあったペストリーを食べ、勝手に風呂まで入ろうとしていたが、あえなく御用となった。

セリーヌの自宅の一つに勝手に侵入した男は、ダニエル・ベダード（36）といい、世界の歌姫の豪邸で、招かれてもいないのに勝手にくつろごうとしていた。

ベダードは5日、モントリオールの郊外のラヴァルにあるセリーヌの自宅のフェンスを乗り越えて敷地内に入り、ドアにカギがかかっていなかった車を発見。その車はセリーヌの夫で彼女の音楽マネージャーのレネ・アンジェリル氏（69）のものだったが、車のキーがささったままになっており、ガレージドアの開閉キーも一緒に添えられていたことから、それを使ってまんまと自宅の中に侵入した。

豪邸の中に入ったベダードはまず、冷蔵庫のドアを開けてそこに入っていたペストリーをペロリ。その後書斎に入ってポストイットにメモを書き、タバコを吸った。おまけにお風呂場の蛇口をひねって、図々しくもお風呂に温かい水を注いでいたとのことだ。

しかし男の存在はその頃、警報システムによって感知され、異常に反応して警察が警察犬を連れて豪邸に到着した。ラヴァル警察のスポークスマン、フランコ・ディジェノヴァ氏によると、侵入者捜索のため、地下室を通ってメインフロアに到着した警察官達が遭遇したのは、大階段から呑気に降りてくるベダードだったという。

ベダードは警察官達を見つけても動じることなく、「ハーイ君達！　何をしてるんだい？」と質問したという。そこで警察官は「お前こそ何をしてるんだ？」と逆に尋ね、男はあえなく逮捕されたということだ。ベダードは「自分はセリーヌ一家の友人である」と主張していたそうだが、すぐにウソがバレた。

事件当時、セリーヌと夫のレネ、そして長男レネ・チャールズ君（10）と生後11か月のエディ君、ネルソン君の双子達から成る一家は、米フロリダ州、ジュピターアイランドに一家が持つウォーターパーク付きの豪邸に滞在していたと思われ、モントリオールの家にはいなかった。一家はセリーヌが2014年3月までの予定で公演を行っているラスベガスにも、寝室が4部屋ある自宅を所有している。

セリーヌもなかなか態度の大きい侵入者に見入られたものだが、大きな被害がなくてよかった。男は6日、侵入罪と車の窃盗罪、敷地にダメージを与えた罪などにより収監された。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）