7月18日、ネルソン・マンデラ氏の93回目の誕生日がやってきた。昨年はワールドカップで興奮の中、ひ孫が交通事故で死亡するという悲しみの中で迎えた92歳。今年は平和に過ごしてもらいたい。
7月17日、アメリカのバラク・オバマ大統領は前南アフリカ大統領への祝辞を述べ、マンデラ氏を『全世界の人々、そして民主主義、正義、調和のために生きる人々にとっての希望の光』であると述べている。オバマ大統領夫人と2人の娘は先月南アフリカへ来訪の際にマンデラ氏に会っており、オバマ大統領曰く「彼女らのアフリカ訪問の中でもっとも貴重で感動したひと時だった」とのこと。
2009年にはアメリカと192の国連加盟国で、マンデラ氏の主導者としての活動を記念して『ネルソン・マンデラ・インターナショナル・デイ』というものを作り上げた。一方南アフリカ国内では、南アフリカのおよそ124万人の生徒がマンデラ氏にハッピーバースディを歌うこととなっている。このハッピーバースディは南アフリカの作詞家によってかかれたスペシャルバージョンだそうだ。
また毎年恒例だが、ネルソン・マンデラ氏が政治活動に捧げた67年間を記念して、67分間自発的に社会に協力しようと南アフリカ全土で呼びかけている。
ヨハネスブルグのバイクグループは今週初めにヨハネスブルグを発ち、南アフリカ中をドライブしながら貧しいエリアでのボランティア活動を行い、2200キロの旅を来週の月曜日にプレトリアで終える予定となっている。学校や孤児院では建物を開放し、ボランティアの人々が掃除や壁の塗り替えなどをするそうだ。また献血をする人が毎年この日には殺到するそうで、開放時間を長くする予定だ。
ネルソン・マンデラ氏が南アフリカに平和をもたらしたことは言うまでもないが、彼の存在が南アフリカ人の心に大きな誇りをももたらしていることも忘れてはならない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)