7月16日から放送された『音楽の日』(TBS)は東北6県から約450人がスタジオを訪れてアーティスト達のパフォーマンスを堪能した。この日のメインともいえるSMAPがステージ終了後に行ったサプライズには、悲鳴のような歓声が起きた。
『音楽の日』の司会を担当した中居正広によると、今回の企画は各アーティストへ余裕を持ってオファーが出せた状態ではなかった。そんな中で夏場の多忙な時期にかかわらずスケジュールをあわせてくれたアーティストが45組もいたのだ。
参加アーティストも観覧席に座る東北6県の人々へ『少しでも元気になってもらえれば』という気持ちで歌を届けた。特にFUNKY MONKEY BABYSの楽曲は震災後にリクエストが急増しており心に響くところが大きいようだ。この日も彼らの熱唱に涙して聞き入る人も見られた。
そんな中で、ドリームモーニング娘。はステージ終了後に観覧者たちの休憩スペースへ顔を出してあいさつするというサプライズを行い、人々を感激させた。予期せぬモー娘。たちの訪問に歓喜の声があがり、しばらく握手攻めとなったのである。
深夜0時前にこのイベントのメインともいえるSMAPが登場すると、観覧席のテンションも最高潮に達したのである。『not alone・幸せになろうよ~世界に一つだけの花~がんばりましょう~BANG!BANG!バカンス!~どうか届きますように~オリジナルスマイル』と6曲をメドレーで一気に歌い、最後には観覧席に入り込んで一緒に歌う大サービスも行ったのだ。
7月18日に放送された『カミスン!』ではこの時の舞台裏が紹介された。実は、スタジオは複数あり450人全員が同時にステージを観ているわけではなかったのだ。SMAPがメドレーを歌い、盛り上がる場面を別スタジオでモニターで見ている人々もいたのである。そのモニター観賞中のスタジオでSMAPがステージを終えたところを見入っていた時だ。そこにSMAPメンバーが現れたのである。『ギャーッ!』と悲鳴のような大歓声とともに全員が総立ちとなった。まさかSMAPが自分たちのスタジオに来るとは思いも寄らなかったのである。みんな感激で目に涙をためて、中にはタオルを顔に当てて泣き出す人もいたほどだ。
木村拓哉が「こっちのスタジオにみなさんがいるのを聞いたので、おじゃまさせてもらいました」とあいさつすると、さらに歓声と拍手が沸いた。香取慎吾は石巻に朝から訪れて被災地を直接見てきたことを報告した。「復興までまだまだ」と実感したことを語った香取は「自分達にできることをもっと探して、僕らSMAPも頑張ります。心はともにありますので、みなさんも頑張りましょう」と呼びかけていた。
他のアーティストもステージ後に「音楽の力を再認識した」、「観客のみなさんの目が輝いていたのが印象的だった」とコメントしており、この『音楽の日』で何かを感じ取ったようだ。司会の中居正広は番組終了後に観覧者がそろう休憩室を訪れて「僕らができるのは微力かもしれませんが、ずっと関心を持ち続けますので、いっしょに頑張っていきましょう」とあいさつした。こうした企画は復興に向かう人々や協力する者の為にも続けて欲しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)