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2009年秋、制作のための資金調達手段として撮影前からチケットを販売した魏德聖(サミウェル・ウェイ)監督の映画『賽德克巴莱(セデック・バレ)』が台湾で9月より上下2編に分けて公開される。制作にかかった費用はクランクイン時の予算5億元からさらに膨らみ、7億元(約20億円)にのぼったという。
『賽德克巴莱』は魏監督が10年以上をかけて書き上げた脚本で、その撮影期間は10ヶ月に及んだ。14日、初公開された予告編では、わずか2分の映像の中でも監督が多大な時間とお金をかけてでも伝えようとした思いを感じることができる。
魏監督は、役者ではない素人の先住民を主演男優に起用したということだったが、予告編で明らかにされたその演技は迫力満点。本編への期待が高まる。また、主演女優をビビアン・スーが務めるほか、日本からも、安藤政信と河原さぶがそれぞれ警察と将軍役を好演している。
日本統治時代、不当な扱いに反発した先住民たちの武装隆起と、これを武力によって鎮圧した日本軍を描いた『賽德克巴莱』。魏監督はこのストーリーが、「同じ土地に生きる者たちにとって、記憶に残す価値のあるものであり、私が伝えなければならないストーリーである」と語る。
日頃から親日家が多いとされ、東日本大震災でも、日本へ大きな支援を送った台湾。しかし、その歴史上にはこんなにも悲しい事件があったのだということを私たちは忘れてはならない。これは日本人にとっても、記憶に残すべきストーリーであろう。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)