南アフリカの東ケープ州にある病院で“邪悪な魂”が襲っているという噂が持ち上がっている。夜になると研修医室のドアをノックする幽霊や、入院中の女性の部屋へ訪れる怪しい看護師など・・・驚くべきことに、この件を発表しているのが東ケープ州保健省なのだ。
南アフリカでは未だに霊魂や精霊といったものを信じる人々が多いようだ。科学の最先端で働いている医師や看護師たちですら、心のどこかでそういうものを抱いている。
3月5日、東ケープ州保健省の報告によると「セント・バルナバス病院のスタッフや患者が“邪悪な霊魂”に襲われた」そうだ。
帝王切開で入院していた女性によると、ある夜、女性の看護師がやってきて傷口の包帯をはがしたそうだ。しかも看護師は患者に「わたしの顔を見るな」と言ったという。
さらに悪霊は集中治療室にも出現。医療機器のスイッチを次々とオンにし、看護師が電源を消すと再び現れオンにするそうだ。その間、周りには誰もいない。
さらに医学生も3週間ほど前の深夜に、「何者かが医学生室へやってきてドアをノックする」と病院のマネージャーに報告しているが深刻に取り合ってくれなかったそうだ。
病院で働く一般従業員も悪霊に出会っている。ある夜、看護師の服を着た見かけない女性がかばんを持って病院の外を歩いているのを見た男性職員は、「どこにいくの?」と女性に聞いたところ、「仕事よ」と言ってすぐに姿を消したそうだ。
これらの現象をこれ以上放置できないとして、保健省に病院での実態を解明してもらうこととなった。「この悪霊のせいで、病院スタッフが深夜勤務を拒否する可能性も出てくる。さらに深夜の急患が手術を要する場合、機器の電源が切れるといった危険性もある。」ということで、保健省は調査を開始した。
怪談話として終わるか、科学で解明できるのならばよい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)