アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】雷で12名、洪水で5名死亡。さらにドイツ人観光客を乗せた車、洪水で流される。(南ア)

南アフリカの東側では雨量が多く雷、洪水が発生している。オーストラリア同様、腰まである茶色い水の中を歩いている惨状が南アフリカでも起こっている。

昨年12月21日の雨量増加時期から今年の1月6日までに東ケープ州で17名の死亡者が報告されている。17名のうち、12名が雷、5名が洪水による死者だった。死者のうち6名が子供だった。

この洪水はひどいもので、茶色い水が家の中まで入り込み、家具が浮いている状態。人間は腰まである水の中を進んでいくが、その顔にはどうしようもない絶望が表れている。今後、保険でカバーできる人もいるが、そうでない低所得者エリアなどではなされるがままといった様子だ。

さらに洪水は観光客にも影響を与えている。1月4日、東ケープ州にあるワイルドコーストではジープが川で流された。ジープは橋を渡ろうとしたが、橋の真ん中が洪水のため浸水しており、突っ切ろうとしたが川の流れが強く流されてしまった。車内にはドイツ人家族5名が乗っていた。目撃者が助けようとしたが、家族は無事車から脱出して安全な場所まで泳ぐことができた。父親と子供2名は岸辺に、母親と娘は対岸に泳ぎ着いたそうだ。家族が岸辺に着いた頃、ジープは250メートルも下流へ流されていた。

天気予報によると雨はあと数日続くとのこと。今後も洪水の被害は増える予定で、住民の避難や道路と橋の封鎖を行っている。近郊のダムでは水量が通常の105%、水が川へと溢れ出しているそうだ。

同じ国でもケープタウンを含む西ケープ州では、気温が35度からひどいところでは40度近くまであがる猛暑となっており、火災や海での溺死といった事故が起こっている。天災には逆らえないものだが、対策は講じておくべきだろう。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)