12月にはいると南アフリカは夏休み休暇になる。毎年のことだが交通事故が頻発する。今年は12月21日の時点で717件の交通事故、860名の交通事故死亡者がでている。さらにクリスマスを挟んだ27日のテレビニュースでは900名にも上っていると出ている。
テレビでは車の屋根がなく3人の男女が車内で死亡しているところや、銀色のビニール袋に包まれている遺体が並んでいるところが映っている。12月22日に道路交通管理機構(RTMC)が報告した内容によると、12月1日から21日までの過去3週間で、交通事故件数が717件、死亡者が860名に上っているとのこと。ちなみに昨年は交通事故768件で984名の死亡者となっている。今年の大事故は現在のところ9件、計59名が亡くなっている。また、27日に報道されたニュースではすでに死亡者900名と言われている。
事故の原因は主に飲酒運転。ホリデイシーズンに入って夏真っ盛りの天気となると、南アフリカ人はブライ(バーベキュー)を必ずする。そこにはもちろんアルコールがあり、一日中飲んでいるといってもよい。12月1日以降1,100万台の車が検問され、1,500名が飲酒運転で捕まっている。飲酒運転によって注意力散漫、スピードの加速などで事故を起こすケースが増えている。事故現場は主に国道で、道幅も広く3車線ほどある道はスピードが出やすいが、車線変更などで他の車と衝突したり、そのまま路肩に乗り上げてぶつけたりする事故が多いそうだ。
車社会の南アフリカで、交通事故は平日でも毎日のように起こっており、ホリデイならなおさらだ。南アフリカで運転される方は周りを充分注意して運転してもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)