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エジプトのあるリゾート地でサメが観光客を襲った。普段は深海でしかエサを探さないといわれている種のサメがなぜビーチにまでやってきたのか?
12月2日、3日とシャルム・エル・シェイク(Sharm el-Sheikh)というエジプトのビーチリゾートで、サメが観光客を襲うという事故が起こった。襲われたのはロシア人3名とウクライナ人1名。4名はカイロの病院へ搬送されたが、1人は足を食べられ、もう1人は腕を失った。
その後、海洋科学専門家たちは、観光客を襲ったと思われる2メートルもあるサメを捕獲した。このサメはオーシャニック・ホワイトティップ・シャーク と呼ばれ、ハワイなどにも生息している獰猛なサメだが、普段は深海で暮らしているのであまり海岸近くには接近してこないといわれている。
南シナイ知事によると、恐らく原因は『羊』。輸送船が死んだ羊を海に投げ捨てたことで、サメが海岸近くへ現れたのではないかと言っている。一方で、環境専門家の主張は、人間による魚介類の乱獲が原因でサメのエサが減り海岸付近まで行かなければならない状況になった、もしくはボートにぶつかって方向感覚を失ったために海岸付近までやってきて観光客を襲ったというもの。
どちらにしてもサメを海岸付近までおびき寄せたのは人間のようだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)