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南アフリカが新たな世界記録を作った。南アフリカのテレビ局SABCによると、南アフリカの刑務所にいる人の割合は世界で最も多いそうだ。
11月18日、刑務所内司法管轄局長によると、南アフリカの国民1000人のうち3.5人は刑務所に投獄されているそうだ。刑務所内はオレンジ色の囚人服を着た人で溢れかえっている。昨年、囚人を刑務所に収容できないという事実が発覚し、収容率170%から139%にまで減らすことができたが、それでもまだ世界一だ。
さらに問題なのが、昨年、刑務所内での不審死が55件もあったことがThe Civil Society Prison Reform Initiativeの調査で判明した。この55件のうち主な死因は、刑務官による警棒や電気ショックそしてブーツで蹴られるなどの暴行だった。ある囚人(59)は口と鼻を塞がれて窒息死した。しかし、囚人の死後に警察が動くことはなかった。55件のうち65%近くは、死後何らかの調査が行われることがなかった。
また、2009年度の司法報告によると、囚人の55%が自殺をしていると発表されている。一方、刑務所内での縄張り、いわゆるギャング派閥による襲撃も忘れてはならない。
いずれにしても、南アフリカの刑務所に入ると、生き延びることが難しいのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)