イギリスから新婚旅行で南アフリカへやって来たカップル。しかし、ケープタウンでカップルの乗ったシャトルバスはハイジャックされ、新妻が殺されてしまった。
新婚2週間のカップルがケープタウンへやってきたのは11月11日の木曜日。 13日土曜日、カップルはワインランドツアーをし、ディナーを食べ、夜11時過ぎに「あるタウンシップのナイトライフを車から見る」ために、シャトルバスに乗ってググレツ(Guguletu)というタウンシップを通過していた。そして、2人の銃を持った男たちにハイジャックされた。運転手はその場で降ろされ、カップルを乗せたままシャトルバスは走り出した。
夜12時過ぎ、男性(31)がカエリチャ(Khayelitsha)というタウンシップの辺りで降ろされた。男性が妻(28)の生きている姿を見た最後だ。男性は通り過ぎる車に助けを求め、近くの警察へ向かった。
警察は直ちにハイジャックされたフォルクスワーゲンを捜索した。リンゲレス(Lingelethu)という町で車は発見され、後部座席には女性の遺体が横たわっていた。殺害方法は検死の結果待ちとなっている。警察は、「犯人はまだ追跡中、ワールドカップ以降、観光客を巻き込んだこのような事件は起きていなかった。観光客は時刻と場所を考えて行動してもらいたい。」と注意を喚起した。
基本的にタウンシップツアーは午前中、午後の2回行われるのが通常。伝統術師「サンゴーマ」の家に訪れたり、羊の頭を焼いて売っているような場所、トタンでできた家々などを車で通過する。今回は夜にタウンシップへいったことが運の尽きだったようだ。
ワールドカップが終わり建設事業も縮小している南アフリカは、失業者の再増加で治安の悪化が予想されている。南アフリカ旅行の際は団体行動が望ましい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)