アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】やはりアパルトヘイトだった。南アに犯罪が絶えない原因。追求レポートを公表。(南ア)

南アフリカは世界的に見ても犯罪が絶えないといわれている。11月9日に「暴力と和解についての研究センター(CSVR:the Centre for the Study of Violence and Reconciliation)」がそれについての原因を発表した。

2007年に政府からCSVRへ委任された研究がようやく完成した。700ページにも及ぶ報告書には2003年から2007年までの南アフリカの治安の悪さの原因が統計と共に記されている。

特筆すべきは若者の犯罪だ。殺人事件容疑者の31%は19歳以下の若者だという。また、口論から殺害してしまったケースの21%が19歳以下の若者だった。

また、南アフリカの中で”観光の町”ケープタウンが、ダーバン、プレトリア、ヨハネスブルグよりも「ナイフによる殺害が多い町」という統計も出ている。ナイフまたはそれに類似した鋭い武器によって殺害された事件件数は2007年度だけでも1095件。これはダーバンの640件、プレトリアの132件、ヨハネスブルグの397件と比べ圧倒する件数となっている。ちなみに2003年度のケープタウンの鋭利な刃物による殺人事件は871件、4年で224件も増えている。

ある新聞社の調べによると、今年に入ってケープタウンのある西ケープ州で起こった「学校内での暴力事件と刺傷事件」は227件にも及ぶことがわかっている。西ケープ州にはギャングランド文化というものがあるので、ナイフの使用が非常に有効なのだそうだ。

CSVRの報告によると、このように南アフリカが非常に凶悪な環境にあるのは「貧困」、「犯罪刑罰のゆるさ」、「銃刀の安易な入手」、「若者の社会適応性欠如」そして「アパルトヘイトの名残」が挙げられる。

特に「アパルトヘイトの名残」は廃止後15年以上経った今でも強く残っており、CSVR代表者によると「タウンシップ(旧黒人居住地区)での”暴力文化”は未だに根強く残っており、こればかりはすぐに解消される問題ではない。」と述べている。

それにしても、この調査報告が350万ランド(日本円約4200万円)もかかったことに対して「警察が驚くほど特別新しい情報というわけではないが、情報が非常に良くまとめられており有益ではある。」と、ある警察関係者は語る。

この調査報告によって少しでも治安が良くなれば350万ランドも価値があるといえよう。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)