アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】タイの刑務所から出所した元ミス南ア候補女性、16年ぶりに家族と涙の再会。(南ア)

11月4日、ヨハネスブルグの空港で、彼女は16年ぶりに自分の娘と母親の両方と対面、喜びの涙が終始溢れていた。1994年4月17日に麻薬不法所持で逮捕された女性はようやく家族の元へ帰ることができた。

バネッサ・グーセンさんは元ミス南アフリカの最終候補にまで残ったほど美しい女性。彼女が逮捕されたのは1994年4月17日、バンコクの国際空港で科学雑誌の中に隠していたヘロイン2.7キロが発見され逮捕された。逮捕当時、彼女はヘロインについては知らないと主張、南アフリカの友人に雑誌をあげるために持っていただけと言っていたが、結局判決は『有罪』となり終身刑となった。

グーセンさんは1994年10月31日に刑務所内で娘を出産した。娘が3歳になるとグーセンさんと引き離されて南アフリカの施設へ預けられることになるはずだった。グーセンさんの母親は当時ケープタウンの小さいアパートの一室に住んでおり、周りの環境や経済的状況から「住む場所に適していない」ということで、結局娘はヨハネスブルグのグーセンさんの友人家族と共に暮らすことになった。

グーセンさんは終身刑から懲役35年に減刑、そして懲役16年目2010年10月28日、恐らく国王の恩赦であると思われるが釈放となった。南アフリカのヨハネスブルグ国際空港に降り立ったのが11月4日、グーセンさんは母親と15歳になった娘と涙の対面をした。

受刑中グーセンさんは母親に手紙を書いており、その手紙を釈放まで取って置くように伝えていた。母親によるとその数は2000通を超えるという。また、娘を育ててくれた家族は彼女を本当の娘のように接してくれたが、父親は去年他界してしまった。

海外、特に東南アジアで麻薬密輸で逮捕される外国人は少なくない。言葉もルールも通じない国での16年はさぞかし長かったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)