9月23日に、史上初となる10年連続200安打を達成したイチロー選手(マリナーズ)だが、彼の所属チームの成績は振るわず記録達成の瞬間も喜びをストレートには表現できないように見えた。そのイチロー選手が今回の記録達成に関して、親しくしている歌手の和田アキ子に電話で打ち明けていたのだ。
メジャーリーグ史上初の快挙を成し遂げたイチロー選手だが、マリナーズはアメリカン・リーグ西地区で最下位という状態だ(9月27日現在)。そんな空気を呼んでだろう、記録となるヒットを打った時も彼の表情はどこか硬かったのである。
9月26日にテレビ「アッコにおまかせ!」の中で司会の和田アキ子が25日にそのイチロー選手と電話で会話した内容を紹介した。
和田アキ子によると昨年200本安打を達成した時にもイチロー選手と話したが、その時と今年の彼とは様子が違っていたというのだ。
記録達成が近づいたイチロー選手は「やはりプレッシャーでした。球場にも行きたくなかった」と心情を明かしたのである。
イチロー選手との付き合いが長い和田アキ子は「これまでにそんなことを口にしたことはなかった」と話す。彼は想像を絶するプレッシャーを感じていたのだ。
さらにイチロー選手は自分の気持ちを和田に明かした。2年前に記録を達成した時にもやはりチームの成績が低迷していた。そんな中で安打を続けて記録に向かっているイチロー選手に対して『チームよりも個人の記録に走っている』といった意味合いのことを地元紙に書かれたというのだ。
イチロー選手は「それがトラウマになっているようで」と言う。それだけの重圧を今回も感じていたのである。
イチロー選手の口から思わぬ苦悩を聞いた和田アキ子は「あなたでもそんなことがあるんだ?」と意外であることを伝えると彼は「そりゃ、いろいろありますよ」と答えたのである。
和田アキ子に話してスッキリしたのであろう、彼の口調もずいぶん軽くなっていた。以降イチロー選手は肩の荷が下りたように体が軽々と動いて試合に出ているということだ。
以前、イチロー宅に招待されて料理をご馳走になった和田アキ子は今度は自分の店『わだ家』に彼を招待する計画らしい。また、イチロー選手の普段は聞けない話を披露してくれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)