アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】救急車(AMBULANCE)にちなんで赤ちゃんの名前は"ランス(LANCE)"。 電話を通じて出産立会い。(南ア)

出産間近の女性がトイレに行くとすでに赤ちゃんの頭が見えていた。近所の人の通報を受けたオペレーターの指示に従って無事出産となった。子供の名前は救急車からもらってLANCE。その後、女性は子供の命を救ってくれたお礼を電話で伝えた。

アラナ・ジェイコブ(27)さんは、月曜日の早朝3時に軽い腹痛を感じて目が覚めた。赤ちゃんの出産予定日は7月のため、彼女は陣痛とは思っていなかった。痛みは激しくはならないが消えることもなく、アラナさんはとりあえずトイレに行ってみた。するとすでに赤ちゃんの頭が見えていた。「近所の人が助けてくれるまでの5分間、ずっと赤ちゃんの頭を抱えていなければならなかった」というアラナさんは、赤ちゃんを傷つけないように体勢を保っていたが、赤ちゃんの顔はみるみる青くなっていった。近所の女性2人が駆けつけ通報し、通報を受けたオペレーターはとにかく落ち着くように伝えた。オペレーターには『子供が大きすぎてどうやって肩から下を取り出せばいいのかわからない』とパニックになって叫んでいる女性の声が聞こえたそうだ。

赤ちゃんは産道で動けなくなっており、しばらくすると息をしなくなってしまった。オペレーターは「5秒数えたら母親は力いっぱい力むこと」、そして「赤ちゃんの蘇生方法」を教えた。

そうしてようやく元気な男の子が生まれた。「5回も出産をしたけれど、肩から下を抜くのは本当に難しかったわ」と出産を助けた女性は笑っていた。

男の子の名前は救急車の『AMBULANCE』からとった”LANCE”、LANCEの産声が聞こえたと同時に救急車が到着したそうだ。

なんとも心温まる話だが、赤ちゃんの頭が出ているのに気づかないというのも驚きだ。とにかく無事で何よりである。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)