先週末の夜、帰宅したストリップクラブのオーナーが殺害された。第一容疑者は警察に通報した男性。そして警察の懸命な捜査で浮かび上がった容疑者は、過去に前科のあるチェコ共和国の男性。はたしてだれが犯人なのか?
先週末の夜、ストリップクラブ『Teazer』オーナーのロリー・ジャクソン氏が自宅駐車場で何者かに銃で数発撃たれて死亡するという事件があった。現場にはジャクソン氏所有のJeep チェロキーがなくなっていた。
警察が事件を知ったのは、「ジャクソン氏は自分が撃った。自首したい。」という犯人からの通報。しかし警察が現場に駆けつけた時、通報者は姿を消していた。
第一の容疑者は警察に通報したジョージ・スミス。通報時に自分の名前を名乗っている。警察がメディアに情報公開すると、スミスの写真は南アフリカ中の新聞に載ったが現在行方はわかっていない。誰かがスミスをかくまっている可能性が高いと警察は見ている。
もう1人の容疑者はチェコ人でヨハネスブルグ在住のRadovan Krejcir。彼はチェコで脱税容疑をかけられ国外逃亡した人物。南アフリカに入国したときにインターポールの指名手配リストに載っていたため逮捕され、現在チェコと逃亡犯引渡しの交渉段階だった。
『Teazer』は、南アフリカにいくつもあるチェーン店。ジャクソン氏はそのストリップクラブのオーナーという肩書きを持っているが、やはり暗黒な部分も明らかになっている。例えばストリッパーの女性たち。中にはロシア方面からジャクソン氏に買われたという女性もいる。ジャクソン氏に気に入られないと国へ返されるそうだ。ストリップクラブの従業員がジャクソン氏に銃で狙われたこともあったそうだ。また麻薬の取引にも関わっていたらしく、そのビジネスパートナーであったのが警察に通報したジョージ・スミスだった。過去に男性が行方不明になった事件や他のストリップクラブのオーナーが殺害された事件なども、ジャクソン氏につながっているという。
調べれば調べるほど事件は複雑になり、容疑者らしい人物が浮かび上がってくる。まだまだ事件は解決しなさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)