もう1週間ほど前になるだろうか。目玉が飛び出すほどビックリするCMを見た。お馴染みジプシー・キングスの「ボラーレ」が流れる“麒麟淡麗〈生〉”のCM。「世のお父さん代表」の佐藤浩市がサラリーマンに扮し、部下の昇進を喜んでいるではないか。さらに気になったのは「課長!」と佐藤を慕う部下役の俳優はナント映画『童貞放浪記』の山本浩司だ。
佐藤浩市は『釣りバカ』三國連太郎の息子にて、芸能界のビックネーム。「本当に発泡酒飲んでんの?」と、つっこみたくなるが、どのCMもいい顔している。掛け持ちしている新商品の麒麟WのCMなんか「仮面ライダーW」みたい。そんな凛々しい佐藤浩市に「抱きしめられる」という、男として?ありがたい役にありついている山本浩司は、記者の知るところ、こんなにハッキリCMで顔を見るのは初めてだ。
人気商品の麒麟淡麗は、〈生〉以外にも糖質オフの「淡麗グリーンラベル」(CM:志村けんと外人)や、もっとダイエット向けの「麒麟ZERO」(CM:相武紗季と反町隆史)などもあって、それぞれいろんなタレントがCMに出演している。
当然、淡麗でばかりギャラの高い有名人は使えないので、あまり知られてなくてもインパクトの強い顔立ちの俳優を使う事は良い策戦だ。そこでコアなファンが多い山本浩司が登場したのだろう。
山本浩司は、一見パッとしないがインパクトの強い顔。『童貞放浪記』でこそ主人公を演じていたが、『蟹工船』、『色即ぜねれいしょん』、『カムイ外伝』など、その他いーっぱい映画に出演している。演技は上手いし、なんといっても面白い。ただ出番が少ないので探すのが大変。とくに昨年放送のNHK『外事警察』、日本テレビ系の『傍聴マニア09〜』などドラマではどこに出ているのかさえ良くわからない。
記者も、最近では彼の出演が分かっている作品で「ウォーリーを探せ!」のように山本を探していると、映画やドラマのストーリーに全く身が入らないほどだ。だから今回のように何の前触れも無くテレビに出てくるとすごくビックリする。
昨年は映画初主演で大当たりだった山本浩司。今年もまたいろんな面白い役を演じてファンを楽しませてほしい。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)