アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】2ヶ月で25人が死亡。”あまりにも簡単に”銃殺する国。(南ア)

警察の発表によると、今年の9月以降、ケープタウンで殺されたギャングは計25人。内部抗争や新しく作られたギャングが麻薬取引などで活動エリアを確保するために、他のギャングと争うことなどが理由として挙げられている。

最近殺されたのは52歳の男性ギャング。彼は28人のギャングを従えるリーダー的存在だったが、先週金曜日の夜、何者かが彼の家に侵入、顔、胸そして腹を銃で撃たれて死亡した。彼の葬儀は、さらなる抗争が起こらないよう、8台もの警察の車が警戒する中行われた。

また、10代の若者が作る新しい組織も血気盛ん。彼らはメンバー内争いでも、ギャング同士の争いでも銃を使用することを厭わない。今週の月曜日にも19歳のギャングが肩を撃たれている。このエリアのギャングは「the Playboys」という少年たちからなる組織で、アメリカのギャングを意識しているらしい。過去2年で10人のメンバーが死亡している。

こういった若者たちの組織はここ最近増えているらしいが、古株のギャングたちによると「彼らはストリート・ギャングというものを理解していないので、ギャング生命は短いだろう」という見解だ。

新ギャングは、リーダーシップ、活動領域、武器の入手経路などが確保されていない。たいていの新ギャングはさらに大きなギャングに吸収合併されてしまうそうだ。一方で「他のギャングのテリトリーを乗っ取りたい」、「ガールフレンドをめぐって」の争いも後を絶たないそうだが、これも新ギャングならではの特徴だとか。

また、麻薬に関しても問題になっている。ケープタウンの裁判所では現在31,000件以上もの麻薬に絡んだ裁判を携えている。警察は4月1日から9月30日までで2,690人を逮捕、18の麻薬取引の巣窟を摘発した。

ライセンスなしで銃を簡単に密売できてしまうため、銃の不法所持も問題。ギャングに夫を殺された女性は、「町の組合基金のためにホットドッグを売って助けてくれている人が、組合のメンバーを銃で撃ち殺している。嫌な世の中だ。」と嘆いている。

(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)