「もう死んでいると思っていた。彼が生きているなんて信じられない！神に感謝します。」病院でハンバーガーとポテトを食べている７歳の息子を見つめながら母はうれしそうに語った。

土曜日の午後、少年の住むアパートの５階にある廊下で、少年は１０歳になる彼の兄、そして友人たちと走って競争していた。母がお昼を食べるかどうか聞きに行った時も、「まだ遊んでいたいからいい！」とはつらつと答えていた少年。

しかし、その1時間後、少年の兄が「弟が窓から落ちた」と報告。事態は一変した。どうやら少年が走ったとき、勢いあまって廊下の窓を突き破って落ちてしまったようだ。少年は隣家のコンクリートでできた屋根の上で血溜まりの中、横たわっていた。近所の男性が少年を屋根から降ろしてくれ、母親は急いで救急車を呼んだ。救急隊員が少年を銀色のシートで包んで搬送して行った時、母親は「もう死んでいると思った」そうだ。

少年は足や骨盤を数ヶ所骨折しているが、意識はしっかりしているとのこと。「将来はパイロットになりたいと言っていた少年に、神様がもう一度生きるチャンスをくれたのかもしれない」と母は語っている。

（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）