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8月末から始まったイスラム教徒の『ラマダン』。イスラム教徒にとって重要なこの時期に、宗教的屈辱を受けたという女性がいた。
「Mr.Price」という南アフリカに大規模チェーン店を持つ会社。服やインテリアなどが比較的リーズナブルに購入できるため、人気がある。ここで働いている女性が、上司から「ブルカを取らないと働いてはいけない」と言われた。
ブルカというのは、イスラム教徒の女性が着用するスカーフのようなもの。彼女は制服の上から肩や胸まで覆うブルカを着用していた。最初、上司は彼女のことをお客様と思っていたが、彼女がここで働いていると知ると、ならばブルカを取って働きなさいと注意されたそうだ。彼女は「イスラム教徒にとってとても神聖なこの時期に、そんなことを言うのは無神経だ」と激怒している。
「このような冒涜は、無知でスタッフに対し敬意がないもの」としてこの件をイスラム教公正評議会(the Muslim Judicial Council)に提出、評議会ではMr.Priceに対し、制服の見直しを求めている。
これに対しMr.Price社長は、「Mr.Priceはお客様や宗教上の信仰には敬意を払っている。」と言う一方、「独自のマナーとユニフォーム着用で会社の意識を高めている」と、潜在的にブルカの着用を否定するかのようなコメントを発表している。
宗教に関することはとても繊細なもの。イスラム教徒の多い南アフリカでは特にそういった配慮は必要なはずで、ラマダンの時期も広告などで知っていたはず。この上司の一言は今後波紋を呼びそうだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)