アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】「感染しても治療が受けられない!?」新型インフルで初の死者。学生2000人もパニックに。(南ア)

南アフリカでは現在約480人の新型インフル(H1N1型)感染者が確認されている。今まで新型インフルによる死亡例は報告されていなかったが、先週火曜日に亡くなった22歳の大学生が南アフリカで初の新型インフル死亡者であると、同国伝染病研究機関が報告した。さらに今日44歳の男性も新型インフルで死亡したことが判明。今後さらに被害者が増える可能性はありそうだ。

この大学生は西ケープ州にあるステレンボッシュ大学の高分子化学科4年生の男性。彼は大学の寮に住んでいるわけでもなく、海外に行ったこともなかった。彼が風邪の兆候で校内の健康施設を訪れたのは7月20日。その時の治療で状態は回復したかと思われた。7月24日に再度施設を訪れた後、彼は実家に戻ったが症状は急速に悪化、結局「肺炎」と思われ入院することになった。その後、症状はさらに悪化し集中治療室に移ったものの、次の日亡くなった。

病院側では、新型インフルとして最善の治療を行なったと主張している。大学生の死後、検体が伝染病研究所に送られ、今週の月曜日新型インフルであったことが判明した。一方、大学生がどこから新型インフルに感染したのかはまだわかっていない。

一方大学生の死後、大学では生徒が一時パニックになり、一時健康施設はおよそ2000人の学生であふれかえったそうだ。学校側では医者の数を増やし、キャンパスだけでなく寮にも看護婦等を送る予定だ。

南アフリカでは約480件報告されているといわれているが、その後報告件数を数えることを止めたので、新型インフル感染者はさらに増えているだろうという。

また、本日44歳の男性が新型インフルで死亡したことが判明。不安はますます高まりそうだが、研究所ではパニックになることではないと喚起している。

南アフリカの場合、感染後の治療を受けられない人が多いのが問題。タウンシップなどの貧困層で発症すると爆発的に広まる恐れがありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)