ケープ半島技術大学（the Cape Peninsula University of Technology）のケープタウン校、ベルビュー校で授業料の値上げに対する抗議行動が始まった。学生の抗議行動は過激。カフェテリアを使用不可能にした。しかし、この抗議行動、根本的に間違っているようだ。

生徒は火曜日の朝８時から構内に集まりだし暴れだした。構内にあるものを破壊し、カフェテリアを襲撃。入り口のガラスドアは蹴破られ、カフェテリア内の棚や冷蔵庫の中にあるものを払い落とし、あげくにレジのお金を盗む始末。構内には牛乳を撒き散らし、筆記用具類も床に散乱。警察が駆けつけゴム弾を発砲し、学生は警察に石を投げつけ対抗する。ベルビュー校の学生は副学長がどこかに隠れていると、探し出す。何百人ものケープタウン校の学生は、構内のものを破壊しながら行進する。数分も経たないうちに構内は無法地帯と化した。学生の代表者は「学生たちは、学校側に話を聞いてもらえるまではどんな手段でも使う。」と強硬手段をアピール。警察は学生を構内から追い出そうとするが、入り口はブロックで塞がれる。

今回の騒動で学生が一人、器物損壊などの罪で逮捕された。

学生によると、大学は来年２０１０年に学費を５０００ランドに値上げすると思っている。大学の総務係は、学生たちは勘違いしていると言っている。学校側は２０１０年の学費はまだ決まっていないが、入学金は１８００ランドから３０００ランドに値上げするかもしれないという話し合いはあったそうだ。az

もしこれが本当ならば、学生の勘違いの怒りで構内は破壊されたことになる。学生のストレスは発散したかもしれないが、学校のイメージは最悪になってしまった。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）