凶悪犯罪が多発するケープタウン。取り締まり強化を行なうものの、いざ犯人が逃亡するとがんばって走るのだが追いつかない・・・というお粗末な結果もしばしば。町で見かける警察官はコロコロと丸い体型の人がゆっくりと町を歩いている。そんな彼らに喝を入れるべく警察官が、空手の次に取り入れた新しいプログラムとは?
警察は、ケープタウンを安全な町にするためには警察官が心身ともに健康であることが大事として、警察官のフィットネス・トレーニングを少なくとも一日一度は行なうプログラムを発表。プログラムは4週間の試験プログラムで、月曜日から木曜日、一日4回フィットネストレーニングが行なわれる。巡査部長や長官など全てのケープタウン警察官総勢600名が対象で、通常業務の中で一日一度は一つのエクササイズに参加することが義務付けられる。
また、16名の厳選されたインストラクターが運動計画を考案、基礎体力能力テスト、戦闘能力トレーニング、耐久トレーニングや心臓血管トレーニング、そしてサッカーなどのチーム運動などを行なう。
警察官になるための試験として体力テストなどが行なわれるが、その後は放置。激務によるストレスなどから体調を崩したり、日頃の不摂生や偏った食生活によって肥満体型の警察官がほとんど。今回のプログラムでも腹筋で苦しんでいる警察官や、片足を上げるだけでバランスを崩して転がる警察官が多く見られた。もしこのフィットネス・プログラムが効果を上げるようであれば、今後も継続、さらに他の部署などでも行い、年間計画として取り入れていくようだ。
実際プログラムに参加している警察官も「気分転換になり、運動後は気持ちが軽くなる」と高評価。たるんだ脂肪を、運動と空手で鍛えなおしてもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)