農場労働者とグルになって羊の肉を盗んだとして、教師が逮捕された。今回は俊敏な警察捜査のおかげかと思いきや、犯人の慎重に欠ける行動が逮捕につながったようだ。

ヨハネスブルグ郊外に住む５０歳になる教師は、飛び込んできた警察官に衝撃を受けたに違いない。その教師は農場の労働者に羊の肉を盗むよう頼んだとして逮捕され、さばかれたばかりの新鮮な羊の肉は警察に押収された。

日曜日に農場労働者は、農場のオーナーに気づかれないように羊を２頭窃盗、オーナーの目を盗んでさばいた。教師はその肉をもらい、報酬として農場労働者に１５０ランド（およそ１８００円）渡した。

しかし、農場労働者は詰めが甘かった。お金を貰って舞い上がってしまったのか、２頭の羊の残骸を捨てた後、運搬用に使ったトラックの荷台に付いた羊の血を洗い流さなかったのだ。

オーナーはその血を見て警察に通報、労働者はその場で逮捕、しかもうっかり教師のことも話してしまうという御粗末振り。即座に警察は教師のもとへと駆け込んだという。

農場労働者と教師は、後日、窃盗と窃盗物所有の罪で起訴される予定だ。

証拠をはっきり残し、しかも共犯者をあっさり告白してしまう犯人に探偵はいらなかった。これでは２時間ドラマにもならない。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）