先日銅線ケーブル泥棒が逮捕された。ケープタウンでは「銅線泥棒対策チーム」を立ち上げなければならないほど銅線泥棒による被害は甚大だ。

日曜日、ヨハネスブルグで銅線ケーブルを違法所持していたとして、２人の男が逮捕された。盗んだ銅線ケーブルは約２０万ランド相当（およそ２４０万円）。逮捕当時、男たちはケーブル以外にも銃を不法所持、さらに警察の無線も持っていた。男性は３０代と２０代の２人、地方自治体の敷地内から盗んだことがわかっている。

銅線泥棒による被害は甚大だ。彼らはマンホールに入り、銅線を切り取り、車に銅線を巻きつけて引き出すといった方法をとることがしばしば。盗んだ銅線は高く買い取られることから、銅線泥棒は頻繁に活動を行なっている。銅線が盗まれると電話が不通になるなど、一般市民の不満も高まっていた。昨年ケープタウンでは「銅線泥棒対策チーム」を結成、銅線泥棒の警戒を強化したところ、前年に２２０万ランドだった被害が、５０万ランドにまで激減した。

ケープタウンでは過去７１８万ランド相当の被害に遭っていたため、この被害削減は南アフリカ全土に影響を及ぼしている。特にヨハネスブルグ郊外にある炭鉱の町では「銅線泥棒対策チーム」がないことに不満を抱いていたため、今回のケープタウンの成功に続くものと見ている。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）