発症したとなれば一刻も早い治療が望まれる脳梗塞。このほど、米コネチカット州の救急救命士が勤務中に脳梗塞を起こし、同僚に命を救われた。『PEOPLE.com』『Fox News』などが伝えている。
11月下旬、コネチカット州ハートフォードの「Aetna Ambulance」で17年にわたり救急救命士をしているクリス・カブラルさんは、いつものように2年半一緒に組んで仕事をしている同僚レイ・バーウィックさんと救急車で夜間のシフト勤務に出た。
午前3時頃、運転していたクリスさんにレイさんが「どこか具合でも悪いんですか?」と尋ねてきた。気付かないうちに顔面が麻痺し手を動かせなくなっていたクリスさんの異変にいち早く気付いたレイさんは、すぐに運転を変わってハートフォード病院へと救急車を走らせた。
病院の検査で、クリスさんは頸動脈に血栓ができており脳梗塞を起こしていることが判明し、すぐに治療と手術が施された。病院に運ばれてから治療が始まるまでに30分、さらに手術に1時間というスピードだったようで、医師らは「レイさんの対応が早かったので、クリスさんは完全回復できるでしょう」とさすがの救急救命士の迅速な機転を称賛した。
11月28日、クリスさんを救助したことからレイさんの対応を表彰するセレモニーが行われたが、