リスクを承知で10代の若者がハマる様々なチャレンジが存在するが、オーストラリアの青年はあるチャレンジをしたことが原因で四肢麻痺に陥ってしまったという。『news.com.au』『The Sun』など複数メディアが伝えた。
オーストラリアのシドニーに暮らすラグビー選手サム・バラードさんは2010年、19歳だった頃にあるチャレンジを行ったことにより、その一生を狂わされることとなってしまった。
サムさんは選手仲間たちとパーティーをしていた時、仲間からナメクジを赤ワインで飲み込めというチャレンジを強いられた。無鉄砲で頑固者だったというサムさんは、そのリスクも顧みずナメクジを飲み込んだのだ。
しかしその後すぐに容態が急変し、サムさんはシドニーにあるロイヤル・ノース・ショア病院へと搬送された。そして「広東住血線虫症」に感染していることが判明した。これは通常、ネズミを寄生源とする病原菌がネズミの糞を通して排出され、その糞を食べるカタツムリやナメクジに寄生するもので、人に感染したとしてもほとんどの場合は深刻な影響を及ぼさないが、稀に中枢神経が侵されると重い後遺症が残ることもある。サムさんはこの病原菌に感染したことで好酸救性髄膜脳炎を発症、420日間昏睡状態に陥りその後、四肢麻痺になってしまった。
母親のケイティーさんは、2011年11月末のFacebookアカウントで「サムは相変わらずやんちゃな笑顔を見せてくれています。きっとまた歩けるようになって話せるようにもなるはず」と息子の回復を願うメッセージを綴っていた。しかし一方で、サムさんの無謀なチャレンジが一家に大きな打撃を与えたと話している。
「息子の人生は大きく変わってしまい、悲しみしかありません。」
サムさんは病に倒れてから3年後にようやく退院することができた。退院したサムさんを激励するためにラグビーの仲間たちも駆け付けて来てくれたそうだが、