何か危ないゲームが流行すると瞬く間に情報が世界に広まり、少年少女の興味を引き寄せてしまうこの時代。親の心配ごとの一つにこの“窒息ゲーム”も挙げられるはずである。英バーミンガムからまたひとつ、恐ろしい話題を『telegraph.co.uk』が伝えた。
ウェスト・ミッドランズ警察の発表によれば、“窒息ゲーム”でたった12歳の命を落としてしまったとみられるのは、バーミンガムの「グリーンウッドアカデミー」に通う中学1年生のカーネル・ハウトン君。今月1日夜9時45分、あまりにも静かだったため母親のジェンマさんがカーネル君の部屋をのぞき、異変に気付いて通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された。現在司法解剖が行われているが、自らを窒息させる危険な行為により脳が激しい酸欠状態に陥り、意識を失ったまま死亡した可能性が高いという。
最近、自殺を図る者のリアルな状況が動画で投稿されるという信じがたい現象が起きているが、このゲームも陰湿なことに“自分が窒息する様子をビデオで撮影しSNSで公開しあおう”というものであった。カーネル君もインターネットで窒息ゲームについてのページを閲覧していたという。
きょうだいとの仲も良く、快活な性格で学校でも人気者であったカーネル君。死を望むような理由は見当たらず、興味本位で窒息ゲームに挑戦したものとみられ、同校の教頭は「カーネル君を知る全員がその早すぎる死を嘆き悲しんでいる」と語る。遺族の友人らが今、葬儀費用そしてアメリカから渡航する祖母の旅費の足しにしてほしいとして、インターネット募金サイトの『GoFundMe』を通じて人々に善意の寄付を呼び掛けている。
出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)