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writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】ゲテモノ系アルコールの一気飲み、“Neknominateゲーム”で若者が次々と死亡。(英)

一部の若者たちの間でジワジワと流行りつつある、“Neknominate(=Neknomination)”という聞きなれない言葉。まさかこれを胃袋に入れるの?と思うようなモノをアルコールに混ぜたり、度数の極めて高いアルコールを一気飲みしたりするゲームだが、イギリスではこれが原因で多くの若者が次々と命を落としているもようだ。

先日こちらでも紹介した通り、女性がコップの中で泳ぐ金魚を丸飲みという動画を投稿するなど、昨年後半から欧米の一部の若者の間でゲテモノの飲み食いゲームがやけに流行している。その名は“Neknominate(=Neknomination)”。発祥の地はオーストラリアだそうだ。アルコール飲料の中に混ぜたら美味しくなさそうなモノを投入したり、強いアルコール同士を混ぜ、ジョッキで飲み干しては自分の強靭な消化機能と勇気を誇示する。基本的にはそのようなゲームだが、中には危険な菌を持ったモノや、本来食べ物ではないモノをも混ぜる過激なケースもあるようだ。

このゲームが原因で2名の死者が出たとして、いよいよこの話題が問題視されるようになっていたが、死者の数は増える一方。英カーディフでは9日夜、スティーヴン・ブルックスさんという29歳の男性がこのゲームの犠牲となってしまった。高校時代の友人らと夜の街で遊んでいたスティーヴンさんであったが、救急隊員が駆けつけた時はすでに息絶えていた。仲間はただ眠っているように見えたと話しているが、直前には“Brooksy”の名でそのゲームに興じる映像がFacebookに投稿されていたことが判明。現在、遺体について死因の特定を急いでいる。

このゲーム、一旦首を突っ込んだものは抜け出せない仕組みになっているところも恐ろしい。参加者は自身がそれに挑戦している姿を動画にしてFacebookやYouTubeなどに投稿するが、それと同時に「君も24時間以内に同じモノ、あるいはもっとスゴイことに挑戦してみてくれ」と他の人を指名する。相手も「やってやろうじゃないか」と受けて立つことがほとんど。こうして混ぜる物もアルコールの内容もどんどんエスカレートしていくという。

SNSばかりか、若者が仲間とワイワイ飲んでいる中でこのゲームが繰り広げられている可能性は十分にあるとみて、イギリスの警察は強い警戒感を抱いている。最近の事例では、ウィリアムズさんという男性が500mlほどのウォッカを飲んで急性アルコール中毒死を遂げていたが、こちらもFacebookにその映像が投稿されていたことからこのゲームとの関連性が指摘されている。またアイルランドでは、ジョニー・バーンさんがこのゲームでビールを飲み過ぎ川に落ちて溺死し、DJのロス・カミングスさんはまさに“Neknomination”に挑戦中に急死。アイザック・リチャードソンさんはワイン、ウイスキー、ウォッカ、ラガービールを混ぜたカクテルを飲んだ後で死亡。いずれの男性も20歳前後である。こうした若者たちの家族や友人らは今、Facebookに「次の犠牲者を出さないためにも、もうこんな愚かなゲームはやめて下さい」と必死の呼びかけを行っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)