文化庁による『平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞』が決定し12月27日に発表された。関東・関西で行われた演劇41件、音楽42件、舞踊34件、大衆芸能57件の参加公演及びテレビ・ドラマ18作品、テレビ・ドキュメンタリー41作品、ラジオ30作品並びにレコード33作品の参加作品から高い独創性や企画性などを基準として部門ごとに審査が行われて選ばれたものだ。
演劇部門大賞に関東参加公演の部『こまつ座:「きらめく星座」の成果』・関西参加公演の部『九代目松本幸四郎:「AMADEUS」における演技』、音楽部門大賞に関東参加公演の部『善養寺惠介:「善養寺惠介 尺八演奏会」の成果』・関西参加公演の部は該当なし、舞踊部門大賞に関東参加公演の部『石井智子:「石井智子スペイン舞踊団公演」の成果』・関西参加公演の部は該当なし、大衆芸能部門大賞は関東関西とも該当なしだった。
テレビ・ドラマ部門大賞は『日本放送協会:特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」』、テレビ・ドキュメンタリー部門大賞は『名古屋テレビ放送株式会社:メ~テレドキュメント「防衛フェリー ~民間船と戦争~」』、ラジオ部門大賞はドキュメンタリーの部で『株式会社 CBCラジオ:「1/6の群像」』、レコード部門大賞は『一般社団法人 和傳社:「冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉」』が選ばれた。
このなかでレコード部門大賞に決定した『冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉』に注目したい。
山本邦山氏は都山流尺八演奏を父 山本鵬山に手ほどきを受け、都山流中西蝶山に師事する。尺八演奏家のみならず作曲家としても活躍、古典から現代邦楽まで優れた演奏や作品を残した。
1967年にはニューポートジャズフェスティバルで原信夫シャープス・アンド・フラッツのライブにゲスト出演、