エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】尺八の奇才・山本邦山ベストセレクション“文化庁芸術祭賞 レコード部門”大賞に決定

当時としては斬新な尺八によるジャズ演奏が世界から注目される。その後もジャンルにこだわらずジャズやボサノバ、クラシックなどとの融合に挑戦し続け尺八によって邦楽の可能性を広げた功績は偉大だ。

1996年に東京藝術大学客員教授に就任、2002年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、その後も紫綬褒章受章、旭日小綬章受章、日本芸術院賞・恩賜賞を受賞する。さらなる活躍を期待されながら2014年2月10日、病院で76歳の人生に幕を閉じた。「和楽器の貴公子」のニックネームで知られる尺八演奏家・藤原道山(45)は14歳で山本邦山氏に師事しており、他にも多くの若手を育ててきた。

『冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉』は2016年12月5日にリリースされた5枚のディスクからなるベストセレクションだ。邦山会の田辺洌山が企画プロデュースを手掛けスペースシャワーミュージックが制作した。『尺八・フルート二重奏曲「阿吽十文字」』、『≪六段≫の主題にもとづく即興』から『マシュ・ケ・ナダ』『枯葉』といったポピュラーに『乱れ』『尺八二重奏曲「竹」』などその歴史が詰まっている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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