英メディア『dailymail.co.uk』が、ロシアのある億万長者の家族に起きた悲劇の話題を伝えている。19歳の息子が母親を激しく殴った上に絞め殺したもので、現場となったホテルの部屋はベッドを中心に血の海と化していたという。
問題の親子はアナスタシア・ノビコワ=ソシナさんという44歳の母親と19歳の息子イゴール・ソシン。すでに離婚しているが、アナスタシアさんの元夫はロシアの建設業界で大成功し、世界に不動産を展開する大富豪。ロシアのスーパーマーケットチェーン「Starik Khottabych」の創設者の一人でもある。イゴールは彼との間にできた子供であった。
親子は先月30日、モスクワからタタールスタン共和国のヴォルガ川に面した州都カザンに向かい、5つ星ホテル「Korstan」のスイートルームに滞在していた。母親は周囲に「息子が最近ドラッグに依存していて心配。カザンにある施設で依存症治療プログラムを受けさせる」などと漏らしていたという。
しかしカザンの警察は、アナスタシアさん殺害現場でパンツ一枚の息子のイゴールからそれとはやや異なる説明を聞いている。「医療プロセスの一環として母と会ったが、母からもらった錠剤で幻覚作用を起こした。母が僕に性的関係を求めてきたためカッとなった。母の中の悪魔を追い出したんだ」と相当の幻覚症状の中で語ったという。事実、フロントに「女性と若い男の言い争う声が聞こえるが、異様なほど騒がしい」との電話があり、フロント係が部屋に向かうと血まみれのアナスタシアさんがベッドに横たわり、その脇にせわしなく歩き回るイゴールの姿があったそうだ。
アナスタシアさんは激しく殴られたとみえ頭頸部からの出血もひどいが、直接の死因は首を絞められたことによる窒息であった。携帯電話の充電器のコードで絞められたものとみられている。 SNSに綴っていた情報によれば、イゴールは有名な「ハルト・インターナショナル・ビジネススクール」英ロンドン校に留学中であった。大富豪の親に依存せず、自身の力で億万長者になる方法を模索したいなどと野心を見せることもあったという。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)